社内での輪読会のすゝめ

この記事は Calendar for Akerun | Advent Calendar 2022 - Qiita の 6 日目の記事です。

このイベントに参加して 3 年目となりました AkiAbe - Qiita です。
今年は FW 開発領域のマネージャーとしての活動をしていました。

弊社 FW グループでの取り組みの一部として、輪読会をやっています。
どういう目的でこの勉強会をしているかをご紹介します。

きっかけ

発端は、 daikw - Qiita -san からの提案でした。
前の職場でもこのような取り組みをしていたし、個人的にはやりたいなと思っていたところにナイスなタイミングでの提案で、めちゃくちゃうれしかったです。
(そしてお隣の web グループでも独自にこのような活動をしています🙂)

2021 年末くらいから始めて、大体半年で 1 冊を読み切るような感じで運用しています。

今まで対象にした書籍

現時点で対象は 2 書籍で以下をお題にしました。 どちらも良書ですね。

書籍 1.「リーダブルコード」
基礎って感じですが、めちゃくちゃいい本ですよね。
(これ、私の息子は「音楽の本」と思っていますw)

www.oreilly.co.jp

書籍 2.「セキュア・バイ・デザイン 安全なソフトウェア設計」
ドメイン駆動設計 (DDD) のメリットがよく理解できる本だと思います。
出てきている例もわかりやすくて、まじでこの内容書けるのすごいと思いました。

book.mynavi.jp

やってみて感じたこと

輪読会してみて良いなと感じたのはこの辺りです。

  • 読んでいてわからなかったこと、腑に落ちなかったことを話し合える
  • 話し合うことで、「自分たちのシステムであれば、、」にあたはめて考えるきっかけを得ることができる
  • チームメンバーが同じ知識をえられる
  • その前提で業務コミュニケーションができるようになり、業務の質が向上する

デメリットは特に感じていません。 強いて言えば、自分が発表の当番のときに、発表資料をつくる時間を捻出するのが大変なくらいだと思いますw

活動を始めるにあたり

こういった活動の初期に、マネージャーがやるは以下の 2 点だけで良いかと思います。 あとはメンバーの自主性に委ねましょう。

1. 開催ペースの設定

私はあまり頑張りすぎないことを第一におき、 2 週間で 1 章ずつすすめるスローペースでの提案としました。
日々の開発に影響しない感じでゆるく継続したいなという思いからです。
ペース設定だけはチームと開発案件の事情を考慮して マネージャーが関わるのが良いかと思います。

2. オーナー設定

1 冊やることにオーナーとなる人を設定します。
オーナーにしてもらうことはこの 3 点。

  • ガイドラインを作成する
  • みんなに周知する
  • そのルールで輪読会を運用 (準備の促し、当日の会のファシリテート) する

その背景、目的としては

  • 各自の自主性の向上
  • 業務以外でも「何かのプロジェクトをリードしてやりきる」経験
  • ファシリテート能力の向上

があります。

特にファシリテートというのはある程度、経験が必要な分野だと思います。
書籍とかで良いファシリテートとは?みたいなのを読んで理解していても
参加者によって雰囲気も違いますよね。会議は生き物だと思っています

会議を進行するに当たって、このあたりは重要なスキルで経験が割と必要なところかなと感じます。

  • どうやって人に話題を振って進めればいいか
  • 議論がずれていったときにどう修正すればいいか
  • 白熱しているときにどう打ち切ればいいか
  • 逆に何も意見がないときにどう繋げて、次に進めればいいか

こういうチームで閉じた会議だと何度も失敗してやり直せるので、とても良い経験の場となっていると感じています。

実際の活動

こんな感じでオーナーにスケジューリングして、ルールを策定してもらい、各自担当ごとに記事を作成し共有していく形で運営しています。
ちゃんとガイドライン用意していて、どういうことに気をつけるべきかキチンと書いて伝えていて素晴らしい!

私が担当の記事の冒頭部分。

こんな形で記事を蓄えなが、共有して議論をしてという形でやっています。
大体 1 回 1 時間くらいの時間をみていて、前半が発表者からの共有。後半でみんなで議論をするくらいの配分でやっています。

感想的なのは、前述の [やってみて感じたこと] に記載してあるので割愛。

まとめ

輪読会をやることで以下の効果を感じています。

  • オーナーになった人のファシリテート能力が上がる
  • メンバー各自のの知識が増える、整理される
  • メンバー間で知識のベースが揃う
  • チームのコミュニケーションの質が上がる
  • 合宿のようなノリで会話ができるようになることで心理的障壁が低くなる
  • さまざまな場面で声がかけやすい状態がうまれる
  • そのほかの日常の会議運用もやりやすくなる

ぜひ、みなさんも取り入れてみてください。 ソフトウェア開発はチームで開発するので、チームがよくなりそうなことはどんどんやっていきたいですね!


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