す〜 (@ksksue) です。株式会社PhotosynthでAkerun Proの回路設計を担当してます。
これは Akerun Advent Calender 5日目の記事です。
さくらIoT Platform β版(以下さくらIoT)をゲットしたのでAkerun Proに付けて遊んでみようかと思います。全3回くらいで仕上げればなーと。
※ ちなみにAkerunに正式にさくらIoTを採用しようとしているわけでなくほぼ個人活動と思っておいて下さい
今回はさくらIoT Platformモジュールの仕様をざっと眺めてみます。
さくらIoT Platformについて
これまでArduinoやラズパイからLTE回線網にアクセスするには3万円ほどのモジュールを買ってかつSIM代を別で払うという価格的に障壁があった分野で
さくら IoT Platform β版はLTEのSIM付きで 5400円(税込) という低価格なモジュールとして注目されています。そして気になるデータ通信量はなんとβ版の時期に限り制限がないようです。
遊んでみるなら今でしょという感じです。
さくら、4980円で2年分(注1)のSIM込でIoTのLTEモジュールを無料で容量無制限サーバ付(注2)でやるってよ。:村上福之の「ネットとケータイと俺様」:オルタナティブ・ブログ
さくらIoT Platform 別売りボード
ちなみに、さくらIoTモジュールだけではコネクタが小さいので信号を取り出せません。なので一緒に
・Arduinoシールドボード(電圧レベル変換IC付)
・ブレイクアウトボード(電圧レベル変換IC無し)
のいずれかを用意する必要があります。
めんどくさがりな人は電圧レベル変換ICが付いている前者を購入することをオススメします。
ボクはブレイクアウトボードを買ったので、秋月へ行ってもみくちゃにされながらI2Cラインの電圧レベル変換モジュールを買ってきました。
I2Cバス用双方向電圧レベル変換モジュール(FXMA2102): 半導体 秋月電子通商 電子部品 ネット通販
あとついでにスルーホールテストワイヤを買っておくと幸せになれます。
スルホール用テストワイヤ TT−200 (10本入): 電子工作便利商品 秋月電子通商 電子部品 ネット通販 ※両端ともバネピンタイプ
スルホール用テストワイヤ TP−200 (10本入): 電子工作便利商品 秋月電子通商 電子部品 ネット通販 ※片方がバネピン、片方がブレッドボード用ピンのタイプ
さくらIoT Platform 電圧
さくらIoTモジュールの電源電圧/IO電圧がわりとわかりにくかったのでまとめておくと
・電源電圧: 3.8V (追加ボードには5V→3.8V DCDCが付いているので特に意識しなくていい)
・IO電圧: 1.8V (データシートに明記されてないけど実測するとこれ) ※訂正:データシートのtyp.には書いてないけど「さくらの通信モジュール データシート -β版」のp.30あたりに1.8Vの記述あり
・入力電圧は3.3Vトレラントなので3.3V系と接続可
ただ基本的には1.8V系なので入出力は電圧レベル変換モジュールを通しておいたほうがよさそうです。5V系Arduinoは否応なしに電圧レベル変換必須です。
I2C/SPI コマンド通信
さくらIoTモジュールとはI2C/SPI通信でコマンドをやり取りすることで、クラウドとの通信で 1度に8 byteのパケット 送受信することができます。
Arduinoのライブラリコードは以下のリンクのGithubで公開されているようなのでサクッと動かせるようす。
クラウド側
自分は回路系なのでWeb側は理解が遅いんですが以下の3つの通信方法があるようです。
・WebSocket
・Outgoing Webhook
・Incomming Webhook
そしてなんとなくマイコンからI2C通信を経由してクラウドにデータをあげてみたの図
次回はさくらIoTモジュールとNordic nRF52とを繋いでゴニョゴニョ通信してみようと思います。
その他情報
さくらIoT Platformに関するスライド。料金体系など。
公式の開発者向け情報
・さくらIoTモジュールのデータシート/マニュアル
・Arduinoシールドボード・ブレイクアウトボードの仕様書/回路図
Akerun Developersサイトが11月にオープンしました。
Akerun APIの情報などあるのでぜひ覗いてみて下さい。