プロダクトへの要望の視える化をした話

この記事は Calendar for Akerun | Advent Calendar 2022 - Qiita の 21 日目の記事です。

こんにちは。プロダクトマネージャーのHiShionoyaです。

最近プロダクトマネージャーがやっている、 「いただいた要望への対応・管理方法」を変えたことについて書いてみたいと思います。

ありがたいことに、「Akerunでこれをやってほしい」という要望が日々たくさん届きます。 お客様からいただくフィードバックもあれば、営業の方やカスタマーサクセスの方からいただくものもあります。

逆に要望が多すぎて、要望の量 > 答える量 となってしまい、 要望したものがどう実現したか、そもそも要望がその後どうなったかが見えづらくなっていました。

こうなると、営業やカスタマーサクセスのメンバーからは 「なんで要望したのに実現されないのだ!」 と思われてしまいがちです。

これが続くと「要望を出しても仕方ない」となり、 プロダクト全体にとってもよくありません。

それを解消するため、
* 要望の集約
* 要望の視える化

を実現することにしました。

大きくわけて4つのステップで実現していきました。


1) かんたんに投稿できるようにする

以前の投稿フォームはGoogleフォームで、入れる項目が10項目以上あり、入れるハードルがやや高めでした。 そこで、slackのワークフローに変更し、改善案/アイデアだけを投稿できるように変更しました。

2) 要望を集約する

ドキュメント管理ツールとして使っているNotionに、要望を集約するデータベースを作ることにしました。 これによって、プロダクトマネージャーとしては、要望が漏れてしまうことがなくなります。 また、全社員が見れるように権限を出すことで、自分の要望が受け取られたことがわかるようになります。

3)回答する

そのデータベース上でプロダクトマネージャーとしての回答を書いていきます。 「やる」「やらない」とその理由について回答していきます。

4)優先順位を付けて実現していく

「やる」と回答したものについて、プロダクト全体にとっての「重要度」を付けていきます。 改善要望としての数・ビジネスインパクト・プロダクトビジョンとの整合といったところから判断をつけていきます。


この4ステップによって、「簡単に要望」ができ、 「要望とそれに対するプロダクトマネージャーとしての回答の視える化」がされ、 「今実現しようとしているのかそうではないのか」がわかりやすくなりました。

結果として、チームの内外に対して要望の状況が視える状況を作ることができました。

最後に・・・この活動をすることで、これまで積み重なってきた要望を棚卸しするという作業ができました。 時間が経過して不要になったものの精査ができ、プロダクトにとって本当に必要なもの要望だけを残すことができました。

式年遷宮」のように、いただいた要望を毎年引っ越していくという作業は意味がありそうだと思いました。 プロダクトマネージャーの皆さんぜひ試してみてください。


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