この記事は Akerun Advent Calendar 2020 - Qiita の 3日目の記事です。
こんにちはyuyakmです。 今回はエンジニアがオフィスを改造しながらドッグフーディングしているという話をします。
タッチレスエントリーの紹介
2020年6月にリリースしたタッチレスエントリーというソリューションがあります。 akerun.com
リンク先の動画を見ていただくとわかりやすいのですが、普段使っているドアを自動ドア化して解錠と一緒にドアも開けるようにしてしまうという機能です。
コロナウィルスの感染拡大に対して、フォトシンスとして何かできないか?ということでドアノブに触れずに出入りができるタッチレスエントリーを急遽リリースしました。 新型コロナウイルスは飛沫感染と接触感染によりうつると言われており、ドアノブを触れずに通過することで接触感染リスクを下げることができます。 おかげさまでオフィスだけでなく不特定多数の人が出入りするシェアスペース等のお客様からもお問い合わせをいただいており、導入が進んでいます。
また、感染対策だけではなく、ICカードをかざすだけでドアが開く体験はとても快適です。慣れた状態でタッチレスエントリーが入っていないドアを通ると、「あ、ここは自分でドア開けるのか…」と残念な気持ちになってしまいます笑 システム利用料の増額なしで使えますのでぜひ。
プロダクトが生まれた背景
この機能はコロナ流行に合わせてタイムリーに提供開始したのですが、実はコロナよりも前にエンジニアの遊び心で生まれた機能でした。
こんなノリ
- 電動のドアクローザーを見つける→開閉体験センサーに引っかかる
- Akerunコントローラーでいい感じにできそう
- 開発部でドッグフーディング→ええやん
- コロナ対策で何か貢献できないか?→タッチレスエントリーとして製品化
- 全社でドッグフーディングしながら提供準備
社内テストの様子
まずはDIYで設置してみた
ドアクローザーとは無電圧 a接点で接続
ちなみに、ドアクローザーには
- ドアが開く側に設置するスタンダード型
- ドアが開く側と逆に設置するパラレル型
があり、このドアクローザーはパラレル型です。ドアクローザーが見える側(PhotoLabの外)に立つとドアが奥に開くことがわかります。 なぜこの製品がパラレル型なのかなと思ったのですが、自分の中では雨風を避けるためだという説が有力です。日本の住宅の玄関ドアは外開きの比率が高いので。
電動ドアクローザーの動作確認(Akerunがなくても押すと開く)
商品化の検討
その後、プロダクトマネジメント室やマーケ部門と製品化を検討することになり、 * 製品としての仕様の決定 * 執務室に設置して全社で使う * QA * 販売・導入フローの設計 * リリース準備 等を経て製品化になりました
製品化検討時には執務室のドアにも設置
執務室のドアにも設置し、全社で使い勝手の確認や不具合の洗い出しをするドッグフーディングを行っています。開発中の製品なので不具合が発生し迷惑をかけてしまうこともありますが、大人数で使うことでわかることも多いので感謝。
まとめ
ということで、社内でドッグフーディングしながら開発しているよという話でした。
フォトシンスには下記のような文化があり、大切にしていきたいです(まだまだ理想とは遠いのでもっとやれるはず!)
- それぞれのエンジニアがアンテナを張る
- テクノロジーを使って何ができるのかを見せる
- 最新のテクノロジーではなく、最適なテクノロジーを使う
- 幅広いレイヤーのエンジニアが集まってさくっとアイデアを形にする
- 顧客に提供する価値にこだわる
- 全社ドッグフーディングで改善する
補足すると、遊び心を発揮する時間をつくることはかなり難しいです。正直、決まっている開発ロードマップを実現するためのタスクに追われてそれどころではない感もあります。強い意思を持ってあらゆるアプローチでやらないとできないことだと思います。 また、実際にユーザーに届けて価値を感じてもらわなければ意味がないので、プロダクトの目指す方向性やそのための課題の認識が揃っていることが重要だと思います。
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